今回は、失語症のタイプの一つ「失名詞失語」についてお送りします。
皆さまに、失語症のことを知っていただけますと幸いです。
<失名詞失語とは>
失名詞失語は、比較的軽度の失語症です。
発話は流暢で、日常会話にはあまり支障がない場合もありますが、名詞が浮かびにくいのが特徴です。
聞いて理解することは、日常会話では良好です。
失名詞失語は、他の失語症の回復過程にみられることが多く、局在のない失語症と言われています。
<失名詞失語が起こる場所>
失名詞失語は他の失語症の回復過程でみられることが多いため、病巣は特定できません。
急性期で失名詞失語が発症する場合は、左頭頂葉の縁上回や下頭頂小葉の病巣でみられたりします。
(詳しい場所は、Instagramにイラストを載せていますので、ご参照ください)
<失名詞失語の特徴>
・言葉を聞いて理解することは比較的良好で、日常会話ではあまり支障がないことが多い
・発話は流暢だが、名詞のみ浮かびにくく、会話の途中で言葉に詰まったり言い間違えたりすることがある
・体の麻痺は伴わないことが多い
・様々な失語症の回復過程でみられ病巣は様々(急性期から失名詞失語の場合は、左頭頂葉の縁上回や下頭頂小葉などの病変でみられる)
失語症でお困りの方や、リハビリに取り組みたい方は、ぜひことリハにご相談下さい☺
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