映画『国宝』を観まして

先日、やっと映画『国宝』を観て参りました。

 

公開当初(6月6日公開)からずっと気になってはいたのですが、なかなか時間が作れず、観に行くことができていませんでした。

そんな中、私のリハビリを受けて下さっている方の中に『国宝』を観たという方が何人もいらっしゃって、「観に行って良かった」「感動した」「美しかった」「また観に行きたい」と口々に仰るので、「これは私も観に行かなければ!」と一念発起し(大げさ)、観に行ってきたというわけです。

 

私が『国宝』を観に行こうと強く想ったのは、もちろん、ご覧になった皆さんが大絶賛だったからというのも理由ですが、『国宝』について皆さんと話したかったから。

コミュニケーション障害をお持ちの皆さんが、『国宝』について私に伝えようと一生懸命話して下さって、何かを伝えたいという想いに胸が熱くなったのです。

そして、私も『国宝』を観たら、もっと『国宝』について会話ができると思ったから。共感できると思ったからです。

 

私が『国宝』を観て最初に感じたのは「凄いものを観せてもらった」という感情でした。しばらく立ち上がれませんでした。

何か、とてつもない、壮大なものを目にして、圧倒されたという感覚でした。

ストーリーも、映像も、役者さんたちの演技も、どれをとっても素晴らしく、胸を打たれました。

まさに、映画館で観るべき映画でした。

 

私は映画が好きですが、最近は若いころに比べると映画館に足を運ぶ頻度は減り、ついAmazon Videoなどで配信されるのを待って観ることが増えています。

今回も、リハビリを受けて下さっている方々が『国宝』を勧めて下さらなかったら、きっと映画館では観ていなかったと思います。

あの方が勧めて下さったから、あの方が感動したと仰っていたから、あの方と話したいから、その想いが私を映画館に向かわせてくれました。

本当に感謝です。ありがとうございます。

 

実は、今回ばかりではなく、私はリハビリを担当させていただいている方に勧められたもの、教えてもらったことなどは、「やってみたい」と思い行動に移すことが多いのです。

その方が感じたものを私も感じてみたい、そしてそれについて話したいと思うからです。

とにかく共感したいのです。

それがコミュニケーションの本質なんだと、言語聴覚士24年目で改めて感じております。

 

皆さんとお話しすることで、リハビリをさせていただくことで、私の人生もより豊かになっております。

皆さん、本当にありがとう♡

私も誰かの人生を豊かにすることができるといいなと、心から思っています。