今回も、前回に引き続き、「注意障害」についてQ&A形式で分かりやすくお送りします。
参考にしていただけますと幸いです。
<Q1. 一つのことに集中すると切り替えられないのはどうして⁈>
→A1. 転換性注意の障害です。
一つのことに注意を向けているときに他の別のことに気づいて注意を切り替える注意力を注意の転換と言います。
この注意力が低下すると、注意を切り替えることが難しく、何かを始めると、必要に応じて注意を切り替えて対応することが難しくなります。
課題を変えることが苦手になったり、直前にやっていたことと混乱したりします。
<Q2. 2つのことに注意を向けられないはどうして⁈>
→A2. 配分性注意の障害です。
私たちが複数のことに同時に注意を向けて行動することができるのは、配分性注意が働いているからです。
この注意力が低下すると、いくつかのことに注意を向けながら行動することが難しくなるため、乗り物の運転など複数のことに注意を
向けなければならないことを安全に行うことが困難です。
<Q3.注意障害は1種類ずつ症状が出るの⁈>
→A3. 複数の症状が合併して起こることが多いです。
全般性注意障害が改善してくると、持続性注意障害、選択性注意障害、転換性注意障害、配分性注意障害がそれぞれ単独で症状が出るのではなく、いくつかの症状が合併して出現することがほとんどです。
まず、持続性注意の改善を目指し、その後、他の3つの注意機能を向上させていくことが大切です。
ことリハでは、注意障害のご相談やリハビリも承っております。お困りの方は、ぜひご連絡下さい☺
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