今回は、末梢性顔面神経麻痺の後遺症として起こることがある「病的共同運動」について、お送りしたいと思います。
病的共同運動は、一度出現してしまうと消えることはない為、できるだけ起こらないようにすることが大切です。
以前にもお話ししましたが、末梢性顔面神経麻痺は、私たちにとって意外と身近な病気です。
皆さまに良く知っていただき、「もしもの時」に役立てていただけたらと思います。
<病的共同運動とは>
病的共同運動とは、口を動かしたときに勝手に目が閉じてしまう、目を動かしたときに勝手に口も動いてしまうなど、意図しない動きが出てしまうことです。
末梢性顔面神経麻痺を発症してから表情筋を動かし過ぎると出現します。
末梢性顔面神経麻痺が発症してから4か月程度経過してから出現することが多いとされています。
<病的共同運動の予防と出現した時の対処>
病的共同運動を起こさないためには、末梢性顔面神経麻痺になったら顔(表情筋)をできるだけ動かさないこと、動かしたら、マッサージを行うことです。
病的共同運動が出現してしまったら、「バイオフィードバック法」というリハビリを行って、進行しないように対応することが大切です。
<適切なリハビリを!>
末梢性顔面神経麻痺になったら、早期にリハビリを開始し、顔面マッサージ・ストレッチ、温熱療法、開瞼(開眼)運動などを行うことが大切で、病的共同運動が出現したら、これらにバイオフィードバック法を加えます。
末梢性顔面神経麻痺のリハビリは、やり方を誤ってしまうと余計に予後が悪くなってしまいますので、正しいリハビリ指導を受けることが大切です!
ことリハは、末梢性顔面神経麻痺に対するリハビリ指導も行えます。お困りの方は、ご相談下さい。
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