失語症と間違いやすい他の障害のお話

今回は、失語症と間違いやすい障害についてお話していきたいと思います。

上手く話せなくなったり、言葉が出にくくなったり、言葉の理解が低下すると失語症と思われがちですが、失語症じゃない場合もあります。

失語症と間違われやすい他の障害について、分かりやすくご説明していきたいと思います。

 

<運動障害性構音障害>

運動障害性構音障害は、唇や舌、声帯など、声を出したり、言葉を話すときに使う器官が麻痺などの影響で上手く動かせないために話しにくくなったり、呂律が回りにくくなったり、発話が不明瞭になる状態です。

失語症と合併することもありますが、運動障害性構音障害のみがみられる場合、脳の言語中枢は損傷していないので、聞いて理解する、言葉を思い浮かべる、読み書き、計算の低下はみられません。

 

<失声症>

失声症は声が出なくなった状態で、神経麻痺、ポリープ、腫瘍などの声帯の異常で起こります。

声帯に異常がみられず、精神的な原因で起きていると考えられる場合は、心因性失声症と言います。

聞いて理解すること、言葉を頭に思い浮かべること、読み書き、計算に低下はみられません。

 

<認知症>

認知症は日常生活に支障をきたすほど認知機能が低下した状態で、見当識の低下、記憶の低下、状況判断の低下、行動の異常などがみられます。

失語症単独では見当識の低下、記憶の低下、状況判断の低下、行動の異常はみられません。

認知症では認知機能の低下による言葉の理解の低下や、言いたい言葉が浮かばなくなる、読み書きが不自由になる、計算ができなくなることがあります。

失語症と認知症を合併する場合もあります。