高次脳機能障害のお話 感情失禁について

今回は、高次脳機能障害の感情失禁についてお話していきたいと思います。

脳梗塞や脳出血後に些細なことで泣きやすくなった、起こりやすくなった、笑いが止まらないことが増えた…そんな症状がみられたら、それは「感情失禁」という高次脳機能障害かもしれません。

感情失禁とその対応方法について分かりやすくご説明していきたいと思います。

また、感情失禁ととても良く似ている強制泣き・強制笑いという症状についてもお話ししていきます。

 

<感情失禁とは>

感情失禁とは、悲しみや喜び、怒りなどの感情をコントロールすることができず、些細な刺激で、泣いたり、笑ったり、怒ったりする状態です。

感情失禁は脳梗塞・脳出血などの脳血管障害の後遺症でみられ、高次脳機能障害の一種です。

感情失禁を呈する病巣は、レンズ核・内包領域、視床、橋、延髄、小脳などです。

 

<感情失禁と似ている強制泣き・強制笑い>

感情失禁は刺激に対して感情が生起されて起こるのに対し、強制泣き・強制笑いは、刺激に対して感情が生起されていないにもかかわらず、泣いたり、笑ったりしてしまう状態です。

感情失禁と見分けるポイントは、「感情が伴っているかどうか」です。

 

<感情失禁、強制泣き・強制笑いへの周囲の対応>

感情失禁や、強制泣き・強制笑いがみられた場合は、無理にその反応を止めようとせず、冷静に見守りましょう。

過度に刺激しないようにしながら、症状が落ち着くまで待つことが大切です。

なかなか症状が落ち着かない場合は、違う話題に切り替えることも有効です。