摂食嚥下障害の原因のお話

今回は、摂食嚥下障害の原因についてお話していきたいと思います。

摂食嚥下障害の原因というと、脳梗塞や脳出血、老化を思い浮かべる方が多いかと思いますが、それ以外にも摂食嚥下障害の原因となるものはたくさんあります。

摂食嚥下障害の原因について、一緒に学んでいきましょう♪

 

<摂食嚥下障害の原因>

摂食嚥下障害の原因は、大きく「器質的要因」、「機能的要因」、「心因的要因」の3つに分けられます。

 

<器質的要因>

唇や口の中、舌や喉の構造に問題があることが原因となる場合

(例)舌炎、口内炎、歯周病、扁桃炎、咽頭炎、喉頭炎、口腔・咽頭・食道の腫瘍、食道炎・潰瘍、狭窄・異物・圧迫 など

 

<機能的要因>

顔面や舌・喉を動かす神経や筋肉の障害が原因となる場合

(例)脳血管障害(脳出血、脳梗塞)、脳腫瘍、頭部外傷、脳炎、多発性硬化症、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、重症筋無力症、ギランバレー症候群、筋ジストロフィー、筋炎、代謝性疾患(糖尿病など)、薬剤の副作用 など

 

<心因的要因>

精神的な疾患が引き起こす場合

(例)神経性食欲不振症、認知症、拒食、心身症、うつ病、うつ状態 など

 

<その他の要因>

加齢、低栄養、廃用症候群、意識レベル低下、気管切開などの処置、摂食環境、常用内服薬などが、摂食嚥下障害を引き起こす原因となることがあります。