失語症のお話 ブローカ失語について

今回からは数回に分けて、失語症の代表的なタイプについてご説明していきたいと思います。

今回は「ブローカ失語」についてお話していきます。

ブローカ失語は非流暢タイプの失語の中では、よくみられる失語症です。

では、ブローカ失語について一緒に学んでいきましょう♪

 

<ブローカ失語とは>

ブローカ失語は、非流暢タイプの失語症です。

非流暢タイプとは、言いたい言葉がなかなか出てこない、スムーズに話せない、などの症状が強い状態です。

言葉を聞いて理解することは比較的良好ですが、長い文や複雑な文の理解は苦手です。

 

<ブローカ失語が起こる場所>

ブローカ失語は、脳の左前頭葉のブローカ野及びその周辺を損傷したときに起こります。(↑イラストをご参照ください)

 

<ブローカ失語の特徴>

・聞いて理解する能力より、話す能力の低下が著しい

・読んで理解する能力や書く能力は、漢字より仮名が難しくなる

・ブローカ野は手足を動かす運動野と近いため、ほとんどの場合右半身の麻痺を伴う

・右顔面麻痺を伴うことも多い

 

次回は、「ウェルニッケ失語」について説明していきたいと思います。

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