失語症の回復のお話

今回は「失語症の回復」について、お話したいと思います。

以前に何度か失語症についてお送りしてきましたが、今回は失語症の「回復」にフォーカスを当てて、具体的にお話していきたいと思います。

ことリハのオンラインリハビリを受けていらっしゃる方のご協力にもご協力いただきました♡

では、失語症の回復についてみていきましょう！

 

＜失語症とは＞

脳梗塞や脳出血などの脳卒中や、頭部外傷などによって、脳の言語領域が傷ついて言葉が上手く使えなくなった状態です。

失語症になると、「話すこと」「書くこと」「聞いて理解すること」「読んで理解すること」が難しくなります。

失語症は大きく非流暢性・流暢性に分類され、さらにいくつかのタイプに分類されます。

 

＜失語症の回復＞

失語症は、一般的に発症から半年程度が回復が良いとされ、その後はゆっくりと回復が進みます。

長期的にリハビリを続けることで、回復は年単位でみられます。

また、その方の生活に合ったリハビリを行うことで、応用力が身につき、コミュニケーション力が上がります。

 

＜実例　Aさん＞

＊ご本人様が「ぜひ紹介して♪」と言ってくださったので、ご紹介させていただきます＊

・50代女性　現在一人暮らし

・４年前くも膜下出血を発症し、失語症になる

・入院中と退院後（外来で）リハビリを受ける（入院中、外来ともに、当時病院勤務だったことリハが担当させていただきました）

・目標は職場復帰（熱意がすごい！！！）

 

＜Aさんの経過＞

・失語症になり、単語すら話すのが難しい状態になる

・急性期～回復期（発症から約4か月間）入院でのリハビリを受け、自宅での生活が可能となったため退院

・退院後、目標の復職を実現させるため、外来でリハビリを続ける

・発症から約3年で職場復帰を果たす（以前は接客の仕事だったが、スムーズに話すことが難しいため、部署を変えてもらい復帰）

 

＜Aさんの現在＞

・日常会話が何とかこなせるようになり、目標だった職場復帰も達成できたものの、職場で会話が上手くいかないことに直面し、ことリハに相談

↓

・仕事を続けながら、半年前からことリハとオンラインでリハビリを再開

・相手の言葉を正しく聞き取る練習や、仕事でよく使う言葉を話す練習、応用力を付ける練習などを中心に行っている

・徐々に聞き取る力や話す力が上がっている

 

＜Aさんの感想＞

・人の話を聞き間違えることが減った

・言いたい言葉が正しく言えることが増えた

・スムーズに話せたときは嬉しい！

・周りの人に「良くなってきたね」と言われて自信がついてきた

・もっと良くなりたい！

・復職するときに忙しくなるのでリハビリをやめたけど、またリハビリができるようになって良かった！！！

 

＜あなたもまだまだ良くなる可能性があります！＞

失語症をお持ちの方、リハビリを続けて、もっとコミュニケーションを楽しみましょう♪

失語症の回復は長期的にみられます！！

一緒に頑張ってくれる言語聴覚士をみつけて、二人三脚で頑張りましょう！！！

諦めないこと、楽しむことが大切です♡

 

オンラインことばのリハビリ「ことリハ」で、一緒にリハビリしませんか♪

発症から何年経っていても、どこにお住まいでも、オンラインならリハビリが続けられますよ。

リハビリを続けたい方は、ぜひ、ことリハにご相談ください！