脳腫瘍について

今回は脳腫瘍についてお話したいと思います。

脳腫瘍が原因で、失語症や高次脳機能障害がみられることがあるんです。

一緒に脳腫瘍について学んでいきましょう。

 

<脳腫瘍とは>

脳腫瘍とは、頭蓋骨の内側にできた腫瘍の総称です。

頭蓋骨の中は、脳実質を中心に、脳外の組織である脳を包む膜や脳神経、下垂体などで構成されており、これらの各部位からさまざまな種類の腫瘍が発生します。

脳腫瘍は10万人に10~15人程度とされ、あらゆる世代に見られるのが特徴です。

 

<脳腫瘍の種類>

その場所から生じた原発性脳腫瘍と、体の他の部位のがんが転移してきた転移性腫瘍とに分けられます。

原発性脳腫瘍は、検査を経てさらに150以上に分類され、良性腫瘍と悪性腫瘍にも大別されます。

良性腫瘍と悪性腫瘍では発症する部位が異なり、腫瘍が増殖する速度は良性のほうが遅いです。

 

<原発性脳腫瘍の原因>

原発性脳腫瘍の原因は、遺伝子の変異などいくつか疑われている要因はありますが、実際はまだ不明なことが多く、現在でもはっきりとした原因は特定されていません。

髄膜腫については、女性の患者が多いことから、女性ホルモンと関連があるという説もあります。

 

<転移性脳腫瘍の原因>

転移性脳腫瘍は、全身にできた癌が転移して引き起こされます。

転移の元となる原発癌としては肺癌が最も多いとされています。白血病に対する放射線治療が原因で脳腫瘍ができるケースもあります。

 

<脳腫瘍でみられる症状>

腫瘍の種類に関係なく多くに共通して起こるのが、頭蓋内圧亢進症状です。これは腫瘍によって頭蓋骨内部の圧力が高まるために起こる症状で、頭痛や吐き気、視力障害や意識障害などがみられ、朝起きた時に症状が強く出るのが特徴です。

腫瘍ができる部位によっては、麻痺や言語障害、性格の変化、ホルモンの過剰分泌など、さまざまな局所症状が引き起こされます。

また、成人になってから痙攣症状があった場合は、側頭葉にできた腫瘍が原因のてんかん発作を疑う必要があります。

 

<脳腫瘍の検査>

・CT

・MRI

・PET(陽電子放射断層撮影)

・脳血管造影検査

・SPECT(脳血行シンチグラフィー)

・腫瘍マーカー    など

 

<脳腫瘍の治療>

症状がない良性腫瘍の場合は、経過観察をすることもありますが、治療が必要な場合は腫瘍を除去する手術が基本となります。

腫瘍が全部切除できなかったり、術後の組織検査で悪性腫瘍と分かった場合などには、さらに放射線治療や化学療法(抗がん剤治療)などを組み合わせて行います。

 

脳腫瘍による失語症、高次脳機能障害でお困りの方がいらっしゃいましたら、ことリハにご相談下さい。