てんかんのお話 その①

今日から9月ですね!

今回は「てんかん」について、お送りしたいと思います。

脳の疾患後に発症することも多い「てんかん」について知り、万が一、発症したときに備えましょう。

 

<てんかんとは>

てんかんは脳内の神経細胞の過剰な電気的興奮に伴って、意識障害やけいれんなどを発作的に起こす慢性的な脳の病気です。

過剰興奮が脳の様々な場所に起こるため、その場所に応じて症状も様々です。

原因疾患が見つからない特発性(一次性)てんかんと、脳の病変が原因となっている症候性(二次性)てんかんがあります。

 

<てんかん発作の分類>

てんかんは歴史的に古くから知られている病気であるため、その分類は時代と共に多くの変遷を重ねて、現在に至っています。

最近もてんかんの新しい国際分類が提案されていますが、実際の診療で用いられている分類は1980年代に提案されたものです。

発作の始まりで一気に脳全体が興奮する全般発作と、脳の一部分から興奮がはじまる部分発作の大きく2つに分けられます。

 

<全般発作の種類>

①強直間代(きょうちょくかんだい)発作

意識をなくし、手足をつっぱらせた後、ガクガクさせる全身けいれん発作です。

口から泡をふき、眼は白目をむきます。つっぱり(強直)・ガクガク(間代)は通常、数分でおさまります。一時的に呼吸が止まり、顔色が悪くなることもありますが、けいれんがおさまれば回復します。舌を噛む、尿失禁がみられることもあります。

発作後にはもうろう状態がみられたり、眠ってしまったりすることが多いです。

 

②欠神(けっしん)発作

子供に多い発作で、大人になってから発症することはまれです。

ボーっとなり、今までしていた動作が止まり、呼びかけても応答がなくなる発作です。5~15秒ほどで、再び元の動作に戻ります。

短い発作では周囲の人が気づかないこともあります。学校の授業中に発作が起きると、単に真面目な児童と誤解されることもありますので注意が必要です。

 

③ミオクロニー発作

手足、体、顔などの筋肉が一瞬ピクッとなる発作です。

発作により物を落としたり、転んだりします。一瞬なので意識の障害があるかどうかは分かりません。

思春期に発症する若年ミオクロニーてんかんという病気では、朝起きてすぐに起きる手のミオクロニー発作が特徴的です。朝方、コップや物を落とすことで気付かれます。

 

<部分発作の種類>

①単純部分発作

意識が保たれる発作です。

片方の手足や顔のつっぱり・けいれんあるいはしびれがみられたり、実際にはないものが見えたり、聴こえたり、上腹部からのこみ上げ感・懐かしい感じがしたり、訳もなく怖い感じ・寂しい感じにおそわれたりする発作です。

 

②複雑部分発作

意識がなくなる発作で、大人のてんかんで最も頻度が高い発作です。

高齢のてんかんでは、この発作が約半数です。欠神発作と同様、ボーっとなり、動作が止まり、呼びかけても応答がなくなる発作です。持続は欠神発作より長く、数十秒~数分間です。口をモグモグ・クチャクチャさせたり、手足をモゾモゾ動かしたり、片方の手を不自然な格好につっぱらせたりする動きがみられることもあります。

 

③二次性全般化発作

単純部分発作、複雑部分発作に引き続き、意識をなくし、手足をつっぱらせた後、ガクガクさせる全身けいれんに至る発作です。

最終的には全般発作の強直間代発作と全く同じ症状がみられるので、区別するのが難しい場合もあります。治療薬の選択において両者の区別は重要となります。

 

次回もてんかんについて説明していきたいと思います。

ぜひ、ご覧ください♪