誤嚥性肺炎について

誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液を飲み込むときに、食道ではなく気管や肺に入ってしまい、

肺に入った食べ物や唾液に含まれていた細菌が原因で肺組織が炎症を起こした状態です。

70歳以上の肺炎の約80%が誤嚥性肺炎といわれています。

原因は、脳梗塞・脳出血などの脳卒中、頭部外傷などの脳損傷、パーキンソン病などの神経疾患、老化による機能低下などです。

 

<誤嚥性肺炎の症状>

①典型的な症状

・熱が出る

・頻繁にむせる

・激しい咳

・黄色い膿のような痰が増える

・肺雑音がする

高齢者の場合は典型的な症状が出ないことも多く、気づいた時には肺炎が進行していたということもあります。

 

②そのほかの症状

典型な症状が出ないこともあり、以下の症状にも注意が必要です。

・何となく元気がない

・ボーっとしている

・食事に時間がかかる

・飲み込む前にむせたり、咳込んだりする

・口の中に食べ物を入れたままなかなか飲み込まない

・ガラガラ声が続いている

 

<誤嚥性肺炎の検査・診断>

①胸部X線検査(レントゲン検査)」で肺に炎症が起きているかどうか調べる

②血液検査で白血球の数値や炎症反応の数値を調べる

③血液の抗体検査や、痰の細菌を培養して肺炎の原因となる菌を特定する

 

<誤嚥性肺炎の治療>

・肺炎の炎症を抑えるための抗菌薬を使った薬物療法が基本

(肺炎が改善するまで禁食)

・呼吸の状態や全身状態が不良の場合は酸素吸入が行われる

・誤嚥を繰り返さないために言語聴覚士によるリハビリが行われる

・再び誤嚥しないため安全な姿勢、食物形態、摂取方法を守って食事を摂る